高校数学の「順列・組み合わせ」で接する「!」の感嘆符。この記号を1808年に提案したのは、フランスの数学者クリスティアン・クランプだった。彼が定義したこのシンプルな記法は、時を経てデジタル時代の計算機科学において極めて重要な骨格を形作ることになる。
例えば、5人からなるグループの並び替えパターンは5!(5×4×3×2×1=120通り)となる。これは組み合わせ数学における標準的な計算であり、暗号論やアルゴリズムの全探索問題でも頻繁に登場する。問題は、数値が大きくなったときの増加スピードが異常なまでに早い点だ。10!はわずか362万8800だが、20!になれば約243京という天文学的な数値に達する。