都市部のシェアサイクルと観光地のレンタサイクルとでは、ヘルメットの取り扱い環境に明確な温度差が見られます。
例えば、「しまなみ海道」のような長距離サイクリングルートや、専用コースが整備されたリゾートエリアでは、有人窓口での受付時にヘルメットが無料または数百円でセット貸出される体制が整っています。スタッフによるサイズ調整や消毒作業が行き届いているため、着用率も極めて高い水準を維持しています。
一方で、京都や金沢、軽井沢といった街中巡りがメインとなる観光地では事情が異なります。有人のレンタサイクル店では「希望者には無料でヘルメットを貸し出します」と案内している店舗が多いものの、実際に借りる観光客は全体の1〜2割程度にとどまります。「髪型が崩れる」「観光地で被って歩くのが恥ずかしい」「写真映えしない」といった心理的抵抗が、着用率の伸び悩みに直結しています。