なぜ需要と実態が乖離したキーワードが消えないのか。そこにはWEBメディアの構造的な問題、すなわち「クリックベイト(釣り)」経済が存在する。大手ニュースメディアから個人ブログに至るまで、ユーザーの好奇心を強烈に刺激するワードはPV(ページビュー)を爆発的に稼ぐための「餌」として使われやすい。
一度検索ボリュームが上がると、検索エンジンのアルゴリズムは自動的にそれを「関心の高い関連語」として認識し、検索候補(サジェスト)に表示し続ける。ユーザーはサジェストを見てさらに検索し、まとめサイトがそれを補給する。このデジタル上の過剰反応システムが、存在しない情報をあたかも存在するかのように見せかける錯覚を作り出している。