かつては浴場付近への不法侵入が主流だったが、現在の犯行スタイルは劇的に進化している。数百メートル離れた対岸の山林や高台に陣取り、高性能な一眼レフカメラと超望遠レンズを組み合わせて獲物を狙う手法が横行。肉眼では到底気づけない距離からのアタックだ。
さらに悪質なのは、小型ドローンを用いた上空からの撮影や、岩の隙間・植栽の陰に偽装した暗視機能付き超小型カメラの設置である。温泉街の豊かな自然景観が、皮肉にも盗撮魔の姿を隠す格好のカバーとなってしまっているのが現実だ。取材に応じた被害者は「まさかあんな遠くから狙われているなんて思いもしなかった」と、深いトラウマを吐露する。