ハイエンドなマイク性能だけで、ここまでの熱狂が生まれるわけではない。リスナーの心をつかんで離さないのは、macoto自身の繊細なパフォーマンスだ。
代名詞とも言える耳かき音声は、竹耳かきや綿棒など、素材ごとの硬度や接触圧の違いが見事に描き分けられている。カリカリとした力強い響きから、フワリと鼓膜を包み込むような優しいタッチまで、緩急のついたコントロールが見事だ。音の途切れ目に生まれる静寂すらも、ひとつの表現として機能している。
そして、もうひとつの武器が吐息混じりの囁き声だ。耳元数ミリの位置から語りかけられているような錯覚を覚える声質は、不快なノイズが綺麗に払拭され、心地よい響きに満ちている。聴き手は思わず身を委ね、深いリラックス状態へと引き込まれていく。