ネット上の掲示板やSNSで「マグナ50はお尻が割れる」「30分乗るだけで拷問」といった声が散見されます。このお尻が痛い理由は、車体のディメンションとシート内部の構造という2つの要素が複雑に絡み合っているためです。
第一の理由は「フォワードコントロール気味のライディングポジション」です。通常のネイキッドやカブのように足元へステップがあるバイクでは、体重が「お尻」「足(ステップ)」「腕(ハンドル)」の3点に分散されます。しかし、ステップが前寄りにあるマグナ50では、体重の大部分がシート後方の一点へダイレクトに集中します。
第二の理由は「ウレタンフォームの厚みと経年劣化」です。マグナ50の純正シートは、低く構えたロー&ロングの美しいシルエットを実現するため、ウレタンの厚みがかなり薄めに設計されています。新車時から底付き感がありましたが、製造から年月が経った個体ではスポンジの弾力が抜け、シートベース(硬質プラスチック)の硬さがそのままライダーの尾骨や坐骨結骨に突き刺さる状態となっています。この構造的弱点を理解することが、対策への第一歩となります。