気になるのは、2026年現在におけるムックの足跡だ。当時劇中で名演技を見せたスター犬はすでに天寿を全うしているが、その存在が遺した功績は現在の映像界に深く刻まれている。
現在、実写映像において動物の演技を引き出すノウハウや、動物に負担をかけない撮影環境の整備(アニマルウェルフェア)が急速に進んでいる。その先駆けとなったのが『マルモのおきて』であり、ムックの存在だった。今日でも動物が登場するテレビドラマ業界の制作現場では、当時の撮影手法やトレーニング方法がひとつの規範として受け継がれており、その影響力は計り知れない。