地震予測への関心が高まるにつれ、スマホアプリや有料情報配信ビジネスをはじめとする防災産業は目覚ましい発展を遂げている。個人の危機意識の高まり自体は歓迎すべき現象だが、特定の民間予測だけに依存した防災対策にはリスクが伴う。
命を守るために本当に必要なのは、予測の当たり外れに一喜一憂することではない。国や気象庁が発令する公式の緊急地震速報や防災情報に耳を傾けつつ、家具の固定、非常用持ち出し袋の準備、耐震診断といったハード面の日常的な備えを徹底することだ。科学的な根拠に基づく正しく冷徹な知見こそが、いざという時の生存率を大きく左右する。