地球規模の気候変動は、生花・園芸産業の現場にも構造的な変化を迫っている。夏の出荷ピークに向けた花卉農家のハウス管理は年々難度を増しており、遮熱フィルムの導入や自動ミスト散布による温度管理が不可欠となった。
こうした状況のなか、公益社団法人日本植物園協会をはじめとする専門機関は、日本の酷暑環境に適応できる耐暑性品種の保全や研究を急ピッチで進めている。流通段階でも、市場から花屋までのコールドチェーンの維持や、切り花の鮮度を劇的に保つ革新的な延命剤の開発が進むなど、生産者から消費者の手元に届くまでの一連のプロセスで熱意ある変革が続いている。