手軽な出会いが一般化した現在、パートナー探しの風景は劇的に変化した。国内最大級のマッチングアプリであるPairsをはじめとするデジタルプラットフォームの普及や、IBJ日本結婚相談所連盟などの正規加盟店が提供する手厚い成婚サポートの現場においても、感情の起伏が激しいパートナーとの付き合い方に悩む会員の相談が増加しているという。
近年の婚活・ブライダル業界では、単に年収や職業といった条件面のマッチングだけでなく、交際中の心理的負荷や「安定した関係性を維持できるか」という精神的な相性が重視される傾向が強まっている。交際初期の熱烈な好意(いわゆるラブボミング)に引き込まれ、そのままスピード婚へと至ったものの、同棲後に激しい束縛や自己否定の感情に直面し、疲弊してしまうケースは後を絶たない。
条件が整っているからといって、生活が平穏に続くわけではない。日々の些細な言動から生じる摩擦は、家という密室の中で刻一刻と増幅していく。