1998年、マシンガン打線とともに横浜ベイスターズを38年ぶりの日本一へと導いた若き日の姿。そして中日ドラゴンズへ移籍後、落合博満監督のもとで盤石の投手王国を築き上げ、幾度ものリーグ優勝と2007年の日本一を達成した経験。彼が歩んできた道のりは、平成プロ野球の歴史的クライマックスと重なる。
「大魔神」佐々木主浩のフォーク、川上憲伸のカットボール、岩瀬仁紀の死神の如きスライダー。癖の強いエースたちの球を完璧に引き出し、相手打線に絶望感を与えたリード術は、今なお語り草だ。名将たちの意図をグラウンド上で具体化する司令塔としての手腕は、捕手というポジションの価値を極限まで引き上げた。