店主の尾藤雅士氏の実家は、かつて名古屋で愛された名物喫茶「べすびあす」を営んでいた。幼少期から喫茶店の熱気と空気を肌で吸って育った尾藤氏が目指したのは、親世代の温かいもてなしと、自身が深く傾倒した現代のコーヒーロースティング技術の融合だ。
店内の一角に据えられた焙煎機からは、日替わりで厳選された豆が最高の状態に仕上げられていく。浅煎りのフレッシュな果実味を楽しめる一杯から、深煎りのどっしりとしたコクと甘みを抽出したネルドリップまで、手抜きは一切ない。古き良き純喫茶の情緒と、サードウェーブの厳格な品質管理が見事に同居している。