大都市の華やかな再開発の陰で、地方都市のドーナツ化現象と中心市街地の空洞化は深刻度を増している。しかし、これを「放置された課題」ではなく「手つかずの鉱脈」と捉え直す動きが始まった。
愛知県内の地方都市や岐阜・三重の主要駅周辺。シャッターが目立つ商店街の裏手や、後継者不在の老朽建築をまとめ上げ、小規模多機能な複合拠点へと再構築する試みが注目を集めている。医療モール、認可保育所、そして地域コミュニティを刺激するオープンスペースを併設したコンパクトなレジデンス。自治体の都市計画と密接に連携しながら、行政の手が届かない隙間を埋める民間主導の再生事業は、人口減少社会における確固たる処方箋となりつつある。