この楽曲が爆発的な認知を得た背景には、映像メディアとの強いシナジーが存在する。1998年、TBSテレビ系で放送された野島伸司脚本の衝撃作、ドラマ『聖者の行進』の主題歌に起用されたことが最初の大きな転換点となった。知的障害を持つ若者たちの過酷な現実と無垢な純粋さを描いた重厚なストーリーに、中島みゆきの歌声が救いのような光を射し込み、日本中に大きな感動と議論を巻き起こしたのだった。
さらに時代が下った2026年には、この歌詞の世界観そのものを原案とした映画『糸』が公開され、社会現象を巻き起こす。菅田将暉と小松菜奈がダブル主演を務め、平成から令和へとまたがる男女の運命的なすれ違いと再会を描いた人間ドラマは、興行収入30億円を超える大ヒットを記録した。現在もNetflixなどの主要プラットフォームで世界配信され、国境を越えた感動の輪を広げている。