俳優として画面に登場するだけに留まらず、声の表現者としても独自の領域を確立している。長年にわたり韓国のトップスターであるイ・ビョンホンの吹き替え声優を公式に担当。彼の低く静かで、時に感情が激しく波打つ声を日本語で完璧にトレースする仕事ぶりは、洋画ファンや声優ファンからも称賛されている。
マイクの前に立つ彼の姿は、声優という枠組みを超えた役者そのものだ。画面上の俳優の呼吸、目線の動き、唇の揺れまでを呼吸レベルでシンクロさせる。身体表現と声の表現が不可分であることを証明するように、声だけでキャラクターのソウルを宿らせる手腕は、日本映画界においても異彩を放っている。