レンの訃報は、残された登場人物たちの人生を根底から覆すことになります。各メンバーが受けた心理的ダメージは計り知れません。
最も激しい衝撃を受けた大崎ナナは、レンの遺体と対面した際、あまりのショックから現実を受け止めきれず、過呼吸と失声症を発症して完全に倒れてしまいます。かつて「レンがいなくなったら死ぬ」とまで口にしていたナナにとって、レンの喪失は精神の核を完全に破壊される出来事でした。
トラネス側でも壊滅的な歪みが生じます。レンを東京から呼び寄せる原因を作ってしまったレイラは、激しい自責の念から精神が崩壊し、自慢の歌声を失って幼児退行のような状態に陥りました。リーダーの一ノ瀬巧(タクミ)は、崩壊したレイラを保護し、トラネスという虚像を守るために冷徹に立ち回らざるを得なくなります。
当時、読者コミュニティやSNS上では「主要キャラクターをここまで容赦なく追い詰める展開があるのか」「あまりにも救いがなさすぎる」といった悲鳴に近い反響が巻き起こり、少女漫画史に残る鬱展開として広く記憶されることとなりました。