興味深いことに、おくどさんを買い求める層は料理人や観光業者だけではない。近年の気候変動や巨大地震リスクの高まりを受け、インフラに頼らない自立型の暮らしを目指す「オフグリッド派」の都市住民が増加している。電気もガスも止まった巨大災害の現場で、庭先や土間に置かれたおくどさんは、最強の生活拠点へと変貌する。そこ辺の枝切れや古材をくべれば、暖を取り、温かい飯を炊き、お湯を沸かすことができる。日常の贅沢品でありながら、非常時には生命線となる。このハイブリッドな頼もしさが、2026年の防災意識の高い世代の心を強く掴んでいるのだ。
なぜ今、京都の伝統「おくどさん」が空前のブームなのか? 2026年、都市の喧騒を離れた人々がたどり着いた「火と土」の極上体験
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