この曲を上手に弾きこなす上で最大の障壁となるのが、サビに向かって盛り上がる高速アルペジオと、疾走感を維持するための左手のバッキングだ。テンポが速いため、指に余計な力が入ってしまうと途中で腕が疲弊し、音粒が揃わなくなってしまう。
効率的な練習法としては、まずメトロノームを使ってテンポを大幅に落とし、手首の脱力を徹底することだ。特に左手のベースラインは、オクターブの移動時に手首を柔らかく使い、指だけで弾こうとせずに腕全体の重みを鍵盤に乗せる感覚を掴むことが重要になる。部分練習を繰り返し、脳と指に正確な距離感を記憶させよう。
また、ペダリングのタイミングも演奏の質を大きく左右する。原曲の雰囲気を生かそうとするあまりペダルを踏みっぱなしにすると、和音が濁って疾走感が削がれてしまう。コードが変わる瞬間や、細かいスケール(音階)が走る区間では、細かくペダルを放して音の切れ味を保つ工夫が必要だ。