医学部受験生のコミュニティでは、時に「鳥取大学は国公立医学部の中で比較的狙い目」と語られることがあります。しかし、河合塾や駿台予備学校の最新データ、および文部科学省の公表資料を客観的に精査すると、その認識には重大なリスクが潜んでいることが分かります。
まず、鳥取大学医学部の偏差値は前期日程で65.0(河合塾基準・医学科)、鳥取大学医学部の共通テストボーダーはおよそ80〜82%で推移しています。これは全国の国公立大学医学部(全50校)の中で見れば中堅からやや下位グループに位置するものの、全学部・全大学の母集団から見れば上位1〜2%以内に位置するハイレベルな学力が要求されます。
過去数年間における鳥取大学医学部の倍率推移を確認すると、前期日程の実質倍率は3.0倍〜4.5倍の間で激しく変動しています。共通テストの難易度や配点比率の変化によって出願先を変更する受験生の流入が起きやすく、倍率が4倍を超えた年度では激しいボーダーライン上の争いが繰り広げられます。「受かりやすい」という言葉を鵜呑みにして基礎学力の完成を怠れば、足切り(段階選抜)や2次試験で確実に弾かれるのが実態です。