かつて芸能人と一般大衆の間には、テレビや映画という分厚いフィルターが存在していた。事務所のプロデュースと編集の手を経て作られた「女優・真木よう子」のパブリックイメージは、クールで凛とした自立した女性像だった。しかし、スマホ一台で世界とつながる生配信はその遮蔽物を一瞬で取り払った。
酒気帯びを疑わせる泥酔状態での配信や、コメント欄のアンチに対する過剰な反論。スクリーン越しに見せるミステリアスな魅力は、フィルターなしの肉声によって瞬く間に消費され、解体されていった。距離感が縮まったからこそ生まれる親近感という期待は、歯止めの利かない露出によって裏目に出たのだ。