2000年代後半に大ヒットを記録したベストセラー書籍『血液型自分の説明書』シリーズは、自分自身や他者の行動パターンを肯定的に面白がる文化を定着させた。あれから時を経て、現代のデジタル空間における対人コミュニケーションの様相は一変している。
今やLINEでのメッセージの返信速度やスタンプの使い方、さらにはNetflixで好むコンテンツのジャンル選定にまで、個性の違いが色濃く反映される。グループチャットで未読を溜めがちだが、いざ返信すると長文で親身になる。あるいは、動画の倍速視聴を好みながらも好きな作品は何度も見返す。デジタルツールを通じた振る舞いにも、特有の「マイペースさと義理堅さ」が透けて見えるのだ。