専門的な東洋占術の現場では、ほくろを単に「あるかないか」だけで判断することはない。日本における易学の健全な普及と調査研究を担う一般社団法人日本易学連合会などの専門家組織の観点においても、ほくろの「質」を見極めることが絶対の条件とされる。
観相学では、ほくろを大きくふたつに分類する。「生きほくろ(生痣)」と「死にほくろ(死痣)」だ。
「生きほくろ」とは、漆黒のように黒々と艶があり、適度な隆起を感じさせる瑞々しいほくろを指す。これが額(おでこ)の好ましい位置に現れている場合、その人が持つ才能が開花し、強力な後押しを得て運勢が飛躍する最高のサインとなる。たとえ難題にぶつかっても、土壇場で救いの手が差し伸べられる強運を秘めている。
一方、「死にほくろ」は色が茶褐色で濁っており、輪郭があいまいで平坦なものを指す。もしこれが額に存在する場合、エネルギーの停滞や人間関係の摩擦、あるいは思わぬ出費を警告する相となりやすい。自分の運勢の状態を正確に知るためには、位置だけでなくそのほくろが生命力に満ちているかどうかを観察することが不可欠なのだ。