日常会話やインターネットの検索窓で同一視されがちな「排水口」と「排水溝」ですが、建築・設備用語としての定義ははっきりと分かれています。排水口排水溝違いを一言で整理するならば、「水が入っていく起点(ポイント)」か「水が流れていく通路(ライン)」かという点に集約されます。
まず「排水口」とは、キッチンシンク、浴室の洗い場、洗面ボウル、洗濯機パンなどに設けられた水の流入口(穴)そのものを指します。私たちが普段ゴミ受けを取り外して掃除している場所は、すべて排水口に該当します。
一方の「排水溝」は、ベランダの床面脇にある溝や、道路脇・敷地境界に設けられた側溝雨水排水溝など、複数の場所から出た水を一か所に誘導するための「溝状の構造物」を指します。つまり、屋内の水回り設備にあるものは基本的に「口」であり、屋外や開放廊下などで水を通すオープンな溝構造を持つものが「溝」であると識別するのが正確な使い分けの基準です。