俳優へと転身した彼は、作品ごとに全く異なるスタイルを提示し、観客を魅了してきた。大ヒット作『コンフィデンスマンJP』シリーズでのボクちゃん役では、どこか隙のある親しみやすいスタイリングを完璧に着こなし、キャラクターの魅力を引き出した。一方で、実在の天才プログラマーを演じた映画『Winny』では、徹底した役作りとともに無頓着ゆえのリアリティ溢れる私服スタイルを体現してみせた。
役に没入するあまり、衣装が演者の肉体と不可分になる瞬間がある。作品ごとの振り幅の広さは、かつてパリのランウェイで多様な概念を表現してきたモデルとしての圧倒的な表現力に裏打ちされているのだ。