数週間から数ヶ月にわたって三重が治らない場合、自力でのマッサージだけでは解決が難しい構造的なトラブルが起きている可能性を疑う必要があります。
典型的な例が、アイプチや二重テープの長期連用による「皮膚の伸び」です。粘着剤を剥がす際の摩擦や皮膚への慢性的ストレスにより、まぶたの真皮にあるコラーゲン繊維が損傷すると、伸びきったゴムのように皮膚がたるんでしまいます。この伸びて余った皮膚が何層にも重なり合うことで、三重・四重のラインが固定化されてしまうのです。
もう一つの重大な原因が、「片目だけの眼瞼下垂」です。まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)や腱膜が緩み、十分に目が開かなくなると、おでこの筋肉(前頭筋)を使って眉毛を持ち上げて目を開こうとする代償運動が起こります。これにより、まぶたの皮膚が不自然に引き延ばされ、深い三重の溝が生じます。「以前より黒目の露出が小さくなった」「夕方になると額が疲れて頭痛がする」といった症状がある場合、眼瞼下垂が進行しているサインと言えます。