彼らの関係を語る上で外せないのが、「別居婚」というスタイルだ。結婚当初から、二人は同じ屋根の下に暮らしながらも、それぞれのプライベートな空間や時間を極めて重視していた。当時は「不仲説」や「仮面夫婦」といったネガティブな言葉でメディアに書き立てられることも少なくなかった。
だが、多様な生き方が認められるようになった現在の視点から見れば、彼らは時代を先取りしすぎていたと言える。個々の自立を前提とした関係性。お互いのクリエイティビティを邪魔しない距離感。それは冷めた関係ではなく、むしろ互いを尊重し合うがゆえの選択だったのだ。