2008年にリリースされた通算15枚目のオリジナルアルバム『SUPERMARKET FANTASY』。その中核を担う楽曲として収録された『HANABI』は、サウンドプロデュースを手掛けた小林武史とバンドの化学反応が極点に達した瞬間を記録している。
哀愁を帯びたアコースティックギターのストロークから始まり、ストリングスが感情のうねりを描くように重なっていく緻密なアレンジメント。桜井のメロディと言葉が持つダイナミズムを、小林のアレンジが見事に増幅させた。消費社会や日常の彩りをテーマにしたアルバムの中で、この楽曲が持つ重層的な叙情詩は、ひときわ異彩を放つ存在感を放っている。