行政の「透明化」もまた、現在の川越市役所が掲げる大きな柱だ。予算の使途や都市計画に関する各種データはダッシュボード形式で一般公開され、誰もが簡単にアクセスして分析できる環境が整備された。
このオープンデータを活用し、市民や地元企業が地域課題の解決策を提案する「川越シビックテック・アイデアソン」が定期的に開催されている。路上欠損の通報アプリや空き家マッチングプラットフォームなど、市民の発想から生まれた施策が相次いで行政現場に採用されている。行政が一方的に施策を提供する時代は終わり、市民とともに街をつくる「共創型ガバナンス」が実を結びつつある。