引退後の清水さんは、妹とともに自宅での介護生活に入りました。外部の介護サービスを利用しながらも、主介護者としての精神的・身体的プレッシャーは想像を絶するものでした。
そして2009年4月20日、静岡県駿東郡小山町の富士霊園にある父親の墓前で、清水さんは母親とともに変わり果てた姿で発見されました。享年49という若さでした。現場の状況から無理心中と判断され、遺された妹宛てには介護の疲弊と感謝を綴った遺書が遺されていました。
この痛ましい出来事は、日本社会に大きな衝撃を与えました。誰よりも優しく、家族思いで責任感の強かった彼女が、孤立した介護生活の中でどれほど追い詰められていたのか――。国民的タレントが直面した厳しい現実は、介護保険制度の運用の難しさや、真面目な介護者ほど支援の手を求められずに抱え込んでしまうという在宅介護の構造的課題を浮き彫りにしました。