欧米のテック企業が競うように開発する屋外用スマート家電。GPSやLiDARを搭載し、障害物を避けながら自動で芝を刈り取るデバイスは、確かに魅力的だ。しかし、日本の都市部における戸建て住宅の多くは、敷地いっぱいに建物が立ち、残ったスペースはコンクリートの駐車場というのが定番のスタイルである。
芝生を敷くスペースどころか、隣家との隙間は数十センチ。このような環境で、数万円から数十万円もするスマート芝刈り機が活躍する余地は最初から存在しない。海外のトレンドをそのまま持ち込もうとする外資系メーカーのマーケティングは、日本のリアルな地面の少なさによって、根本から見直しを迫られている。