「今から向かいます」「あと5分遅れます」――。チャットツールの普及は、遅刻に対する心理的ハードルを劇的に下げた。特にデジタルネイティブ世代にとって、時間は「固定された点」ではなく、「状況に応じて伸縮する線」のようなものだ。
彼らの言い分はこうだ。「事前に遅れると連絡しているのだから、相手はその時間を使って別の作業ができるはず。なぜそこまで怒るのか」。この合理主義とも言える主張は、従来の「待ち合わせの10分前行動」を絶対の美徳としてきた世代には到底受け入れられない。ツールの進化が、かえってコミュニケーションの摩擦を生む皮肉な結果となっている。