人間関係や社会貢献に対しても「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」が求められる時代だ。悩みを相談し、慰められるプロセスそのものを「時間の無駄」と切り捨てる極端な若者も少なくない。彼らにとって、最も効率的な解決策は常に「資金の注入」である。
「話を聞いて寄り添う」という行為は、一見すると善意に満ちている。だが、受け手側からすれば、具体的な解決策(=金銭)を伴わない対話は、単なる自己満足の押し付けに映ることもある。感情のやり取りをスキップし、直接的な結果を求める風潮は、現代社会の余裕のなさを浮き彫りにしている。