備中国分寺の五重塔や巨大な古墳群が点在する吉備路エリアにおいて、巨大な建造物をいかに景観と調和させるかは最大の課題だった。設計チームが導き出した答えは、木材を大胆にあしらった低層フォルムと、周囲の山並みに溶け込む緩やかな屋根ラインである。
敷地内には地元の岡山県産材がふんだんに使用され、温かみのある木質空間が訪れる人々を温かく迎え入れる。歴史ある散策路「吉備路自転車道」との接続もスムーズで、サイクリングの途中に気軽に立ち寄れるカフェや休憩スペースが併設されている点も、従来のアリーナ施設にはない独自の工夫だ。