三人組の最大の強みは、2本の手では抱えきれない複雑な人間関係を舞台上で表現できる点にある。通常のコンビであれば「1対1」の図式だが、トリオになれば「2対1」や「三つ巴」、さらには役割が目まぐるしく入れ替わる多角的な構造が展開可能だ。
とりわけ、洗練されたコントを極めたトリオでは、ツッコミの役割が極めて重い。東京03における飯塚悟志の咆哮のようなツッコミは、歪んだ人間模様を瞬時に視聴者へわかりやすく届ける翻訳機として機能する。対して、秋山竜次のように圧倒的なキャラクターで世界観を支配するタイプは、周囲の2人がいかにその「異常さ」を際立たせるかにかかっている。役割分担の妙こそが、爆笑を増幅させる強力なエンジンだ。