海のすぐ背後に山が迫る地形は、日本全国を見渡しても極めて珍しい。標高481メートルの「角田山」は、初心者からベテランまで多くの登山愛好家を惹きつける名峰だ。いくつかある登山ルートの中でも、角田浜を起点とする「灯台コース」は格別の人気を誇る。
海岸線から一気に稜線へと登り詰めるこのコースは、登るにつれて広がる日本海の青さが壮観だ。春先には、可憐な雪割草やカタクリの群生が足元を彩る。早春の残雪と可憐な花々、そしてどこまでも続く海。このコントラストはまさに一筆の絵画だ。秋には山全体が鮮やかな赤や黄色に染まり、澄み切った秋空のもとでハイキングを楽しむ人々でにぎわう。山と海を同時に堪能する贅沢がここにはある。