直近の国勢調査および最新推計によれば、全国で最も人口が少ない都道府県の第1位は鳥取県だ。人口は約54万人規模と、東京23区の主要な一区よりも少ない。続いて第2位には島根県が位置し、第3位には四国の高知県が続く。これら上位3県は、いずれも広大な山林や厳しい地形を抱え、中心都市への集約が進む一方で、周辺部の集落減少が顕著なエリアである。
しかし、単に「人が少ない」ということだけがこれらの地域の全貌ではない。たとえば鳥取県や島根県では、一世帯あたりの住宅面積の広さや、子育て支援策の充実度において全国トップクラスの指標を誇る分野も多い。人口絶対数の小ささが、かえってコミュニティの密度の高さや行政サービスの行き届きやすさにつながっている側面も見逃せないのだ。