獲れる量が限られるのであれば、一匹あたりの生存率を限界まで高めるしかない。こうした背水の陣のなか、IT技術を導入したスマート養殖の現場への普及が急ピッチで進んでいる。水中カメラとAI画像を組み合わせた自動給餌システムは、魚の腹空き具合や行動パターンをリアルタイムで解析し、無駄のない最適な給餌を実現する。
また、センサーを用いた水温・溶存酸素量の常時モニタリングや、赤潮被害を事前予測する警戒アラートシステムも実用化が進む。稚魚期における病気やストレスによる死亡率を数パーセント下げるだけでも、最終的な出荷数には甚大な差が生まれる。テクノロジーは今や、水産業の生き残りをかけた必須の武器となった。