「日下由美は芸能界を引退したのではないか」という噂が広まった背景には、本人の個人的な事情というよりも、テレビ業界全体の構造激変が深く関わっています。
2000年代半ばから2010年代にかけて、民放各局は番組編成の抜本的見直しを行いました。2005年の『火曜サスペンス劇場』終了を皮切りに、2017年には40年続いた『土曜ワイド劇場』が通常枠としての歴史に幕を下ろし、2019年にはTBSの月曜ドラマ枠も終了。かつて週に何本も放送されていた地上波の2時間ドラマ枠は事実上消滅しました。
これにより、2時間ドラマを中心に活躍していた実力派バイプレイヤーたちの活動フィールドは必然的に大きく変化しました。所属事務所からの公式な引退発表や引退理由の告知は出されておらず、年齢を重ねる中で仕事を厳選し、プライベートな生活を尊重するペースへとシフトしたと捉えるのが実態に即しています。