50代を迎えてなお独身を貫くさかなクンですが、その背景には彼ならではの明確な生き方と環境が存在します。取材と分析から見えてくる主な要因は以下の3点です。
第1に、生活のすべてが魚を中心に回っている点です。さかなクンの自宅には大小無数の水槽が並び、魚たちの飼育や水質管理、生態観察に膨大な時間が費やされています。朝起きてから眠りにつくまで魚のことを考えており、「魚以外の物事に割く時間的・精神的な余裕がない」というのが周囲の一致した見解です。
第2に、大学教授・研究者・タレント・イラストレーターとしての超多忙なスケジュールです。全国各地での講演会、海洋調査、テレビ出演、執筆活動に加え、行政の環境保護プロジェクトにも多数携わっています。移動の多い生活を送るなかで、特定のパートナーと生活リズムを合わせる難しさは想像に難くありません。
第3に、「魚への愛」がすでに人生の完全な充足感をもたらしている点です。さかなクンにとって魚類研究は単なる仕事ではなく、生きがいそのものです。孤独を感じる隙間がないほど情熱を注げる対象が存在することが、独身を維持している最大の理由と言えます。