彼を語る上で外せないのが、相反する役柄を行き来する振り幅の広さだ。『悪人伝』ではヤクザの組長と手を組む執念深い刑事を熱演。一方で『正直な候補』シリーズでは、嘘をつけなくなった政治家に振り回される秘書をコミカルに演じ切り、劇場を爆笑の渦に巻き込んだ。
SFスリラー『グリッド』やモンスターパニック『スイートホーム』シーズン2・3での重厚な演技も記憶に新しい。ジャンルを選ばず、どんな世界観にも自然体で溶け込む柔軟性。主役に寄り添う名バイプレイヤーとしても、作品全体を引き締める圧倒的なキーマンとしても、監督たちが全幅の信頼を寄せる理由はここにある。