水道水の安全性を揺るがす脅威は、目に見える汚れや細菌だけではない。残留性の高い有害化学物質による地下水汚染は、今や地球規模の社会問題として浮上している。化学物質PFOA(ペルフルオロオクタン酸)による公害訴訟と巨大化学企業の隠蔽工作を実話に基づき描いた映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』は、水質汚染の恐ろしさとインフラ監視の重要性を世界に知らしめた衝撃作だ。
こうしたテーマを扱った環境ドキュメンタリーや社会派映像作品は、現在Netflixなどの主要ストリーミングサービスでも広く配信され、市民の環境意識を高める契機となっている。先進国であっても、工場排水やPFASなどの有害物質による水源汚染のリスクと無縁ではない。蛇口から出る水が本当に安全かという問いは、途上国だけの課題ではなく、現代文明全体が直面する切実なテーマなのだ。