毎年冬になると報告が相次ぐ生牡蠣による体調不良。厚生労働省がまとめた最新の食中毒統計によると、日本国内で発生する食中毒事例のうち、年間を通じて患者数が最も多い原因物質の一つがノロウイルスである。では、生牡蠣を一口食べたとき、実際に体調を崩す確率は何%なのだろうか。
全国の出荷量と食中毒発生数を照らし合わせた疫学調査や食品安全委員会の分析をもとに推計すると、適切に管理された「生食用」の生牡蠣を摂取した際に当たる確率は、概ね0.1%〜0.5%前後(200食〜1000食に1食程度)と試算されている。一見すると低い数値に思えるかもしれない。しかし、ノロウイルスが猛威を振るう12月から2月のピーク期や、海域の海水温・環境変化によっては、一時的にウイルス保有率が上昇することがある。さらに、個人の免疫状態や胃酸の分泌量によっても発症リスクは大きく左右されるため、「数字が低いから絶対に安全」と断言することはできないのだ。