アニメ史を振り返る上で、藤田淑子の残した功績は計り知れません。1950年代に子役として活動をスタートし、声優黎明期から洋画吹き替えやアニメーションの第一線で活躍し続けたパイオニアです。
彼女の代名詞とも言えるのが、1999年から放送された名作『デジモンアドベンチャー』の主人公・八神太一役です。勇気とリーダーシップを持ちながら時に悩み成長していく少年の声を力強く演じ、当時の子どもたちに勇気を与えました。
さらに『一休さん』の一休役で見せた機知に富んだ少年ボイス、『キテレツ大百科』のキテレツ(木手英一)役、『キャッツ・アイ』の来生泪役で見せた妖艶な大人の美女ボイスなど、その演技の振り幅はまさに天才的でした。2018年に惜しまれつつこの世を去った後も、彼女が吹き込んだ魂は名作アニメの中で色褪せることなく輝き続けています。