実は、この博物館は私立の公益財団法人が運営しており、公的な資金援助に頼らない独立独歩の道を歩んできた。それゆえに、過去には幾度となく維持費や研究費の確保という現実にぶち当たっている。
転機となったのは、世界的なパンデミック期に実施されたクラウドファンディングや、その後の寄付の呼びかけだった。研究の灯を消してはならないと、全国から、そして世界中から支援の声が殺到。目標額を大幅に超える資金が集まった出来事は、この施設が単なる観光地ではなく、多くの人々にとってかけがえのない「知の拠点」であることを証明してみせた。2026年の現在も、エントランスに設置された寄付箱には次々と硬貨や紙幣が投入されている。