この映像作品が誕生した契機は、大手通信キャリアのNTTドコモが展開した携帯端末「TOUCH WOOD SH-08C」のプロモーションである。端末の開発を手掛けたシャープ株式会社は、本物のヒノキ材をボディに使用した特異な製品を生み出し、その本質的魅力を広く伝えるためのクリエイティブが求められていた。
間伐材の有効利用というエコフレンドリーなコンセプトを体現するため、単なるスペック訴求にとどまらない表現が模索された。広告・映像制作業界において画期的な試みとなったこのプロモーションビデオは、製品の持つ木の温もりと手触りを、森林の音色という五感に訴えかけるストーリーへと昇華させたのである。