近年の女子フットボール界は、スピードとアスレチック能力の進化が著しい。アスリート化が急速に進むなかで、彼女が見せるスタイルは一種のアンチテーゼのようでもある。激しい衝突を避け、しなやかな身のこなしと絶妙な「間合い」で相手をいなす。
守備面においても、その真価は発揮されている。力でねじ伏せるのではなく、相手のパスコースを完璧に塞ぐポジション取りと、ボールが足元から離れる瞬間のインターセプト。ボール奪取の局面で見せる予測の速さは、リーグトップクラスの数字を弾き出している。「身体が小さくても、脳と技術でフットボールは制覇できる」という事実を、彼女は毎週のようにピッチ上で証明し続けているのだ。