キャリアの大きな転換点となったのが、特撮ヒーロー番組『仮面ライダー鎧武/ガイム』での呉島光実役だ。複雑な内面を持つ人物を当時十代で演じきった体験は、彼の役者魂に火をつけた。「あの現場で学んだのは、徹底的な作品への献身です」。独占取材に対し、彼は当時の撮影現場をそう振り返る。早朝から深夜に及ぶハードなスケジュールの中で、芝居の基礎と度胸が鍛え上げられたという。
特撮現場独特の緊張感と、監督やスタッフとの激しいディスカッション。それが彼の表現力の背骨を作った。単なる若手の登竜門にとどまらない濃厚な時間が、現在の重厚な演技につながっている。