石破茂自身が洗礼を受けたクリスチャンであることは、永田町でも広く知られている。この信仰的ルーツは、母である和子、そして曾祖父・金森通倫へと連なる母方の脈々とした伝統に基づいている。日本の政治家において、キリスト教的倫理観をベースにした政策議論を展開する人物は決して多くない。
政治・ジャーナリズムの視点から見ても、彼が時に党内野党として直言を辞さなかった背景には、個人の信念を組織の論理より優先するプロテスタント的思想の影が見え隠れする。伝記・人物ドキュメンタリーとして彼の足跡を追う取材者たちも、この熊本バンドに由来する精神的純粋性に着目してきた。