演出を手掛けた堤幸彦監督の手腕も見逃せない。シリアスなサスペンスと独特のシュールなギャグを交互に織り交ぜる演出スタイルは、TBS系列の金曜ドラマ枠で異例の熱狂を生み出した。単なる超能力バトルにとどまらず、重厚なSFミステリーとして作品の質を高めている。
この世界観の土台を支えたのが、警視庁の異端部署「未詳」を取り仕切る名脇役たちだ。竜雷太が演じた野々村光太郎係長は、うだつの上がらない好色な上司に見えながら、いざとなれば命を懸けて部下を守る熱い信念を持っていた。彼らの人間味あふれる演技が、過酷な運命に立ち向かうストーリーに深い味わいを与えている。