ヒーローのカラーリングは、単なる劇中演出にとどまらず、膨大な市場を動かすビジネスの核でもある。日本の特撮・玩具産業において、変身アイテムや合体ロボットのカラーチェンジは売上を大きく左右する最重要ファクターだ。主力パートナーである株式会社バンダイのプロダクトデザインチームは、番組制作陣と密接に連携しながら、店頭の棚で最も映える配色と成型色の発色を追求し続けている。
子どもたちがカプセルトイやなりきり玩具を手にする際、どの色を選びたくなるかという購買行動のデータは蓄積され、次作のカラーラインナップへ即座にフィードバックされる。男児向け・女児向けという従来の性別による色の固定概念を解き放ち、多様な色彩を展開することが、結果として玩具市場全体のパイを広げることにつながっているのだ。